8.才能は関係するのか

生まれつき才能のある人はいるのか?

結論から言うと、世の中には生まれつき才能のある人は存在する。

どれだけ努力して、どれだけ訓練し、どれだけ考えて、どれだけ勉強しても、絶対に勝てないような生まれつき才能あふれる人は確かに存在する

どれ程努力をしても、生まれ持った筋肉の質(才能)が違うので、ウサイン・ボルトより速くは走れないだろう。

でも、絶望する必要は全くない。

それに、ボルトのようなごく一部の特殊な人を除いて、「生まれつきの才能」よりも、「後から育てた才能」の方が、人生においては大きく影響するからだ。

生まれつきの才能が無くても、ちゃんと考えて行動していけば、どんな人でも十分に戦える。

ただし、始めるのは、早ければ早い方がいいのは間違いない。

これも貯金や勉強と同じで、早く始めた人に、後から追いつくのはなかなか難しい。

かなり歳をとってから、さあゼロから貯金を始めようと思っても、昔から貯めている人と同じように貯まるまでには、かなりしんどい思いをするだろう。

「今が楽しければそれでいい、先の事なんか知らない」と思って過ごすのではなく「これから先のために、今これをやっておこう」と考えて行動しておけば、生まれつきの才能はなくても、自分の力を大きく育てることができる

具体的に「考える」とは何か?

こんなクイズで考えてみよう。

問題。
「世界中にある貨幣の中で一番軽いのは、1円玉である。〇 か × か?」

このクイズに正解するのに、生まれつき特殊な記憶力の才能がある人ならば、世界中のコインの重さを記憶していて、その記憶で正解することもできるかもしれない。

でも、普通の人にはそんな事はできない

しかし、このクイズに正解するのに、実は記憶力は必要ない

もし、クイズの答えが 〇 の「1円玉が世界で一番軽い」だとすると、1円玉が一番軽いと証明しなければいけないので、出題者は世界中のコインの重さを調べる必要がある

しかし、答えが × の「1円玉より軽いコインがある」だとしたら、出題者は1円玉より軽いコインを1つだけ見つければいいだけだ。


というわけで、答えは、× の「1円玉より軽いコインがある」だと分かる。

自分に記憶力の才能が無くても、特殊な記憶力の才能ある人と同じように、クイズに正解できる。というわけだ。

もちろん才能があるならある方がラッキーだし、それは存分に発揮すればいい。

しかし、少し考えて行動するだけで、才能がなくても十分にやっていける場面が世の中にはたくさんある。

頭が良いのか、悪いのかが重要なのではなく、考える習慣があるか、何も考えずに生きているだけなのかの方が、大切だということだ。

考えて行動していけば、才能ある人と同じように活躍できるし、それをずっと続けていけば、最終的にはそれは「育てた才能」と言えるようになる。

7.目標を達成する方法

人生いつまでも勉強ですね

人生いつまでも勉強ですね。というセリフをよく聞くと思う。

この「勉強」は何も受験勉強だけじゃない。

「これってどういう意味なんだろう?」
「これどうなってるんだろう?」
「こうやったらどうなるんだろう?」

「人生いつまでも勉強」の「勉強」は、シンプルに言い換えるとするなら「興味」だろう。

Youtube でたくさんの人に見てもらって、いいね!を貰うためには…

「みんな何が見たいだろう?」「みんな何を見ればおもしろいと思うだろう?」

と常に考えていかなければならない。

こういった意味で、誰でも何をしてても「人生いつまでも勉強」だと言える。
 

無能と有能の差は、結局は勉強するかしないかの差

誤解を恐れずに言うなら、
無能な人=ダメな人と、有能な人=できる人の差は、ほとんど全て、勉強するかしないかの差だと言える。

スポーツ選手も同じだ。

「自分にはパワーが無いからパワーをつけよう」
「自分は膝が悪いから、長く選手生活を続けるためにもフォームを変えよう」
「自分は高めが好きだと敵にバレているから、低めも練習しよう」

まさに、人生いつまでも勉強だ
 

なぜ「訓練」ではなく「勉強」が必要なのか?

訓練とは与えられるものだ。

勉強は自分で考えて選んで実行していくことだ。

受験勉強で例えるなら…

訓練は宿題。
勉強は自分で決めて勉強をすること。

になる。

与えられた宿題をやっているだけで、全部OKではないことを覚えておこう。

訓練が不必要なわけではない。もちろん訓練も必要だ
そこから勉強をすることが「将来への投資」になる。

「自分はXXが苦手だから、ここはもう1回やってみよう。」
「この教科書は2進数と16進数を紹介しているけど、30進数もできるんだろうか?」

色々なものに興味をもって自分で考えて、考えるだけで終わりじゃなく、実行していくことが必要だ。

6.目標について

自分が何をしたいのか分からない?

目標や目的、夢が分からないという人もいる。

自分で今何がしたいのか分からない。何をしていいのか分からない。

お金はほどほどでいい。
しんどい仕事はしたくない。

そう思う気持ちはとても理解できる。

しんどい事をするぐらいなら今のままでいい。と言いたい気持ちも分かる。

でもその「今のまま」はいつまでも続かない

65歳になればそれ以降は満足に働くことができなくなる。

段々体も動かなくなってくる。

今の若者の平均寿命は、ほぼ確実に90歳を超えると言われている。

体も動きにくい、雇ってももらえない(=収入が無い)状態で30年近く生きていかなくてはならなくなる。

その時になって、「働ける時にお金を貯めておけば良かった」と思っても、もはや何もできなくなってしまっている。
 

オヤジ論になってしまうが…

(お金を貯めることだけじゃなく)何事にも一生懸命にやって欲しい。

何も立派に偉業を成し遂げなくてもいい。
楽に生きたいというなら、目標は「楽に暮らす」でも全然かまわない。

長い人生をずっと楽に生きるために、早い段階から「楽に暮らすことができる基盤」を作っていけばいい

「貯金」し始めるのは早い方がいいということは説明したが、「投資」も早い方がいい

スポーツも勉強も、小さい頃からやっている人が圧倒的に有利だからだ。

プロ野球選手になるような人は、そのほぼ100%が子供の頃から野球の練習をしている

給料のいい楽な仕事についている人も、ほぼ100%が子供の時からちゃんと勉強をした人だ

「できるだけ苦労せずに楽に生きていきたい」人ほど、「早くから投資(勉強やスキル取得などの広い意味の投資)」を始めることを勧める。

そもそも、日本人に生まれた時点で…

そもそも、日本人に生まれた時点で、世界からみればかなり有利な場所にいる。

世界には、ただ生きのびるためだけにずっと働き続けるしか選択肢がない人もたくさんいる。

その場所に生まれたというだけで、一生肉体労働をする以外の選択肢が全くない人もいる。

ご飯を食べるためだけに軍に入ったり、逃げるしかなく職業なんて考える事すらできない人もいる。

せっかく豊かな日本に生まれることができたのだから、できる事をしっかりやってほしい。

夢なんかない。楽に生きたいだけ、と言うなら「楽に生きるという目標」をしっかり達成すればいいと思う。

今この瞬間を楽するだけじゃなく、これからも30歳になっても60歳になっても90歳になっても、ずっと楽に生きれるように、ちゃんと考えて準備をしていこう

夢や目標がある人は、もちろんそれに向けて行動してほしいと思う。