五洋建設社員の年収と評判・口コミ(五洋建設グループ)

青い海に並ぶ洋上の風力発電の風車

五洋建設は、港や海の工事に強い準大手ゼネコンだ。平均年収は約936万円。2026年3月期 有価証券報告書と公式の募集要項をもとに、年収・初任給・採用窓口・クチコミの傾向をまとめた。

五洋建設

  • 1896年創業、1950年設立の総合建設会社。本社は東京都文京区で、東証プライム上場。
  • 海洋土木の技術に強みを持ち、港湾などの海の工事で知られる。
  • 事業は国内土木・国内建築・海外建設の3本柱。そのほか開発事業や造船事業なども手がける。
  • 海外でも大型の浚渫船を動かしており、近年は洋上風力の建設にも力を入れている。中期経営計画では洋上風力関連に3年で700億円の投資を掲げる。
  • グループは子会社32社・関連会社8社。五栄土木、洋伸建設、ペンタビルダーズ、警固屋船渠などがある。
  • 2026年3月期の連結業績は、売上高7,943億円(前期比9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益347億円(同178.4%増)。

曇り空の下、港の岸壁に立つ大型クレーン

従業員数・平均年齢・平均年収

2026年3月期 有価証券報告書(第76期、2026年3月31日現在)より。

  • 従業員数:3,439名(提出会社)、臨時等1,600名は別枠。連結では3,991名、臨時等1,795名は別枠。
  • 事業別の従業員数(提出会社):国内土木1,937名、国内建築1,211名、海外建設128名、その他2名、全社共通161名。
  • 平均年齢:41.3歳
  • 平均勤続年数:16.7年
  • 平均年間給与:9,358,808円(約936万円、前期比1.14%増。賞与と基準外賃金を含む)
  • 女性管理職比率:2.3%(提出会社)。海外現地採用職員を含む会社のKPIでは6.0%で、2035年度に15%以上が目標。
  • 男性の育児休業取得率:101.9%(育児目的の休暇と特別有給休暇を含む)
  • 男女の賃金差:全労働者60.1%、正規雇用63.6%、パート・有期52.6%
  • 新卒3年以内離職率:11.2%(2025年度実績。目標は5%以下)

五洋建設の平均年収・平均年齢・平均勤続年数・初任給のまとめ

初任給・採用

2027年度新卒採用の募集要項より(金額は2026年度ベース)。

  • 総合職 博士卒:458,980円(基本給340,000円+定額時間外手当118,980円)
  • 総合職 修士卒:432,050円(基本給320,000円+定額時間外手当112,050円)
  • 総合職 学部卒:405,165円(基本給300,000円+定額時間外手当105,165円)
  • 総合職 高専卒・専門卒:378,235円(基本給280,000円+定額時間外手当98,235円)
  • 担当職 学部卒:269,450円(基本給250,000円+定額時間外手当19,450円)
  • 担当職 短大・専門卒:256,530円(基本給238,000円+定額時間外手当18,530円)
  • 定額時間外手当は、総合職45時間分・担当職10時間分。残業の有無にかかわらず支給され、超えた分は追加で支給される。
  • 採用人数(総合職):2026年4月入社の実績は224名、2027年4月入社の予定は265名。内訳の多い順に、土木職110名、建築職(施工)70名など(いずれも2027年4月の予定)。
  • 賞与は年2回(7月・12月)、昇給は年1回(4月)。
  • 年間休日は130日(2026年度)。勤務はフレックスタイム制(一部は固定勤務時間)。
  • 勤務地は、総合職が国内と海外の支店・事業所。担当職は東京・仙台・名古屋・福岡の採用地域ごと。

採用窓口

働き方・クチコミの傾向

キャリコネの投稿をもとにした傾向。総合評価は5点満点の3.0で、月の残業は平均30.0時間、有休消化率は平均44%となっている。数字のもとになった投稿者は正社員23人と少ないので、参考程度に見てほしい。

良い点

  • 国内外の大きなプロジェクトに関われることに、やりがいを感じる声がある。
  • 若手の男性社員の育休取得が増えてきた、という声がある。

気になる点

  • 評価制度があまり機能しておらず、昇給は在籍年数の影響が大きいと感じる声がある。
  • 有休消化率の平均は44%で、休みの取りやすさは部署や現場で確認しておきたい。
  • 転勤の頻度は、クチコミでは確認できなかった。総合職の勤務地には海外も含まれるので、面接などで聞いておくとよい。

参考:

  • 五洋建設 2026年3月期 有価証券報告書(第76期、EDINET)
  • 五洋建設 2027年度新卒採用情報 募集要項
  • 五洋建設 採用情報ページ/キャリア採用ページ(HRMOS)
  • キャリコネ(五洋建設の評判・口コミ)

初任給の40万円超は目を引くが、45時間分の残業代込みの数字だ。基本給と分けて見て、転勤や現場勤務まで含めて自分に合うかどうかで選んでほしい。

キッコーマン社員の年収と評判・口コミ(キッコーマングループ)

小さな器から白い皿に黒い調味料を注ぐ手元

しょうゆの亀甲マークでおなじみのキッコーマン。千葉県野田市で生まれた会社ですが、いまや売上の大きな部分を海外で稼ぐグローバル食品企業です。持株会社と事業会社で数字が分かれているので、そこに注意しながら年収や初任給、クチコミの傾向をまとめました。

キッコーマン

  • しょうゆ、つゆ・たれ類、豆乳、デルモンテ製品、ワインなどを手がける食品メーカーのグループ
  • キッコーマン株式会社(東証プライム・証券コード2801)は純粋持株会社。国内のしょうゆ・食品事業はキッコーマン食品、豆乳はキッコーマンソイフーズなどの事業会社が担う
  • 2026年3月期の連結売上収益は7,455億39百万円、事業利益は795億12百万円
  • 海外の食品卸売事業だけで売上収益は約4,300億円と、海外が大きな柱。米国では第3工場が2026年秋から出荷を始める予定
  • グループ全体の従業員数は7,911名[臨時482名](2026年3月31日現在)
  • 本社は千葉県野田市(野田本社)と東京都港区(東京本社)の2か所

木のテーブルに並ぶ納豆や海苔の和食

従業員数・平均年齢・平均年収

2026年3月期 有価証券報告書(第109期)より。

  • キッコーマン株式会社(持株会社・単体):従業員数672名[臨時74名]、平均年齢43.1歳、平均勤続年数13.4年、平均年間給与8,210,646円(前期比0.3%減)
  • キッコーマン食品(グループ最大の事業会社):従業員数911名[臨時31名]、平均年齢46.7歳、平均勤続年数21.8年、平均年間給与8,417,743円(前期比0.8%増)
  • キッコーマンソイフーズ:従業員数625名[臨時6名]、平均年齢42.3歳、平均勤続年数14.2年、平均年間給与6,107,354円(前期比8.3%増)
  • 単体の672名は主に管理部門とキッコーマン総合病院に所属する人で、工場や営業の現場とは構成が違う点に注意
  • 管理職に占める女性の割合は13.3%、男性の育児休業取得率は100.0%、男女の賃金差は全従業員で68.9%(いずれも持株会社単体)

初任給・採用

公式の募集要項(2027年卒向け)より。初任給は2025年度実績・東京基準です。

  • 修士了:278,000円
  • 学部卒:267,000円
  • 賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回(4月)
  • 年間休日125日(2025年度)、週休2日、祝日、年末年始のほかリフレッシュ休暇など
  • 2027年卒の採用予定人数:事務系30名程度、研究・開発・生産系15名程度、エンジニアリング系5名程度、事務系スペシャリスト(経理・デジタル・海外営業)各若干名
  • 採用実績:2023年21名、2024年30名、2025年42名
  • 総合職は国内外を問わず異動あり
  • 正規雇用に占める経験者採用の比率は2024年度で44.6%と、中途入社も多い

採用窓口

キッコーマンの平均年収・初任給・従業員数のまとめ

働き方・クチコミの傾向

キャリコネ、エン カイシャの評判、転職会議系のクチコミを見た傾向です。投稿数は多くなく、古い投稿も含むので参考程度に。

良い点

  • フレックスがあり、休日出勤はほとんどなく、休みも取りやすいという声が目立つ
  • 社宅や借上社宅の補助など、住まいまわりの福利厚生の評価が高い
  • キャリコネの集計では月の残業は平均23.8時間、有休消化率は平均68%(自己申告ベース)
  • 次世代育成の「プラチナくるみん」認定を2018年に取得しており、子育てとの両立の制度は整っている

気になる点

  • 確認が多く、意思決定に時間がかかるという大企業らしい不満がある
  • 年収への不満を示す投稿もある(クチコミの自己申告の年収は有報の平均より低めに出ている)
  • 総合職は国内外の異動があるので、勤務地にこだわる人は事前に確認したい
  • 事業会社によって年収の水準に差がある(キッコーマン食品とソイフーズで約230万円差)

参考:

  • キッコーマン株式会社 第109期(2026年3月期)有価証券報告書(EDINET)
  • キッコーマン 採用情報・募集要項・経験者採用ページ(公式サイト)
  • マイナビ2027 キッコーマン企業ページ
  • キャリコネ、エン カイシャの評判、就活会議(転職会議の転載)

平均勤続21.8年というキッコーマン食品の数字は、長く働く人が多い会社だということを物語っている。年収の額だけでなく、どの事業会社に入るのか、転勤を受け入れられるのかまで含めて、自分の期待値で考えてほしい。

「もったいない」は誰の物差しか。会社を辞める日を自分で決めるということ

夕暮れの駅のホームと線路

電車の切符の話から始めたい。

終点までの切符を買ったからといって、目的の駅を通り過ぎても座り続ける人はいない。「せっかく終点まで払ったのに、途中で降りるなんてもったいない」と言われても、降りる駅を決めるのは、行き先を知っている本人だけだ。

先日、Xで「20年勤めた会社の最終出社日を迎えた」という投稿がたくさんの人に読まれていた。周りからは「もったいない」「辞めない方がいい」と言われ続けたけれど、年収の高い仕事を手放してでも、お金より時間を選んだ。40代半ばでFIREする、という内容だった。

読んでいて、ああ、この人は自分の降りる駅を知っているんだな、と思った。

周りの「もったいない」が測っているもの

会社を辞めると言ったときに返ってくる「もったいない」は、たいてい年収や肩書き、退職金や福利厚生を指している。つまり、今の会社にいれば手に入るはずだったお金の話だ。

いや、それ年収の話しかしてへんやん。

その物差しには、毎朝の満員電車に使う時間も、子どもが小さいうちに一緒にいられる時間も、体が元気なうちにやりたいことも、目盛りとして入っていない。言っている側に悪気はない。むしろ心配してくれている。ただ、その人が使っている物差しと、辞める本人が使っている物差しが違うだけだ。

私が普通の会社員だった頃、周りで一番よく聞いた「もったいない」は、逆の方向だった。「せっかく給料が出たのに使わないなんてもったいない」「若いうちに遊ばないともったいない」。言われるたびに笑ってごまかしたが、内心では、それはあなたの行き先の話でしょう、と思っていた。

何歳になっても、何を大事にするかは自分で考えるしかない。他人の物差しで測った「もったいない」に、自分の人生の時間割を決めさせる必要はないのだ。

辞められるようになってから、私が何度も考え直したこと

私自身、資産が増えて「辞めようと思えばいつでも辞められる」状態になってから、何度も同じことを考えた。辞めるのか、辞めないのか。

FIREというと、会社を去ることばかりが注目される。でも、お金の心配がなくなったあとで働き続けるのも、立派な選択だと思っている。大事なのは、どちらを選ぶにしても「仕方なく」ではなく「自分で選んだ」と言えることだ。

そこで私がやったのは、有給休暇をまとめて取って、会社を辞めたつもりで1週間を過ごしてみることだった。誰に言うでもない、こっそりの予行演習である。

最初の2日は最高だった。朝は好きな時間に起きて、平日の空いた図書館で本を読み、昼は家で簡単なものを作って食べた。ところが3日目の午後、やることが急に無くなった。家の中をうろうろして、気づけばスマホで暇つぶしの動画を眺めていた。これは、時間を潰すためにさらに時間を使う、一番もったいない過ごし方だ。

その1週間で分かったのは、私に足りないのはお金ではなく「辞めた後に毎日やること」だった、ということだ。辞めるかどうかの答えは、通帳ではなく、手帳の白いページの中にあった。

辞める前に、自分で確かめておいた4つのこと

予行演習のあと、私は辞める・辞めないを決める前に、次の4つを一つずつ自分の目で確かめることにした。

会社を辞める前に自分で確かめた4つのこと(生活費・健康保険と年金・家族の気持ち・辞めた後の時間割)

  • 1年間に本当にかかる生活費:家計簿の平均ではなく、家電の買い替えや冠婚葬祭のような「たまに来る出費」まで含めた金額で考えた。
  • 健康保険と年金の切り替え:会社を辞めると、健康保険も年金も自分で手続きすることになる。たとえば協会けんぽの任意継続は、退職日の翌日から20日以内に申し出る必要があり、加入できるのは最長2年。保険料は会社の負担分がなくなるので、目安は在職中のおよそ2倍になる。こういう細かいことを、辞めてから知るのでは遅い。
  • 家族がどう感じるか:自分が自由になっても、家族が不安で眠れないなら意味がない。
  • 辞めた後の1日の時間割:予行演習で一番思い知らされたところだ。

どれも派手な話ではない。でも、ここが曖昧なまま辞めると、周りの「もったいない」が後からじわじわ効いてくる。逆に、ここを自分で確かめてあれば、誰に何を言われても、自分の言葉で答えられる。

降りる駅は、家族と一緒に決める

4つの中で、一番時間をかけたのは家族のことだった。

キッチンでコーヒーを飲みながら話す夫婦

ある晩、台所で洗い物をしながら妻に「もし仕事を辞めたら、どう思う?」と聞いてみた。少し考えてから返ってきたのは、「辞めるのはいいけど、毎日家でゴロゴロされるのは困る」という一言だった。予行演習の3日目を見抜かれていたようで、思わず笑ってしまった。

そこから二人で、お金のこと、娘のこれからのこと、私が辞めたら何をしたいのかを、何回かに分けて話した。世界をゆっくり旅したいという私の昔からの夢も、そのとき初めてきちんと口に出した。妻は「それなら、旅の計画はちゃんと一緒に立ててね」と言った。

電車の行き先は一人で決められても、家族と暮らしている以上、降りる駅は一人では決められない。逆に言えば、家族が「その駅でいいよ」と言ってくれたなら、周りの「もったいない」は、ほとんど気にならなくなる。

Xのあの投稿の人も、きっと最終出社日の帰り道、自分の駅で軽やかに降りたのだと思う。私はまだ同じ電車に揺られているが、それは乗り過ごしているのではなく、もう少し先に見たい景色があるからだ。降りる駅は、ちゃんと自分で知っている。