3.お金の使い方:消費と投資

お金の稼ぎ方に関しては、5.お金を増やす方法 で説明するが、ここではまず 「お金の使い方」 を説明をしていこう。

世の中のほとんどの人は「お金を使う」と聞いて「生活費」「消費」のどちらかを思い浮かべる。

「生活費」はパンを買う、お茶を飲む、賃貸の家賃を払うなど。
ほとんど全ての人が払っているもだ。

「消費」は、絶対に必要なものではないが、遊びに行ったりするような、楽しい事が多い。
外食をする、映画を見る、スポッチャに行く、カラオケにいく、遊園地にいく、ゲームを買う(課金する)など…

必要な場合、不必要な場合のどちらでも、基本的にお金は減っていく。

生活費の目的は「生きる事」。
消費の目的は「楽しむこと」である事が多い。

あまり思い浮かべないが、もう一つのお金の使い方が「投資」だ。

これも、お金を使うのでお金は減っていく。
でも他の二つと決定的に違うのは、将来お金が戻ってくる事を意識してお金を使うという点にある。

一般的に「投資」と聞くと、株式、国債、定期預金、賃貸用ビルを買う、などを思い浮かべるかもしれない。
しかし、ここでは、将来お金が戻ってくる事を目的としてお金を使う事を「投資」と呼ぼう。

そうすると、「学費」「資格取得費」なども投資に含まれることになる。

優秀な学校に入り、高収入の仕事に就きたい、などと考えて塾に通う費用。

資格を取って、資格が必要な仕事をしようと思うことなど。

お金を増やす考え方として、「生活費」「消費」はできるだけ減らす方がいいが、「投資」を減らしすぎると、将来お金が増やせなくなってしまう危険性がある。

「お金を使うな!」ではなく「生活費と消費を減らせ!」という事を、意識しておく必要がある。
 

時間を使うために消費することは2重で損している

楽しい事をするためには消費する必要がある」というのは、当然のことのように思えるが、これは世間が作り出したマーケティングイメージだ。

世の中の会社は、みんなにできるだけ消費をしてもらって、自分たちの元にお金を集めようと考えている。

しかし、よく考えてみると「楽しみ=消費」である必要性は全くない。

お金を増やすことを楽しんでもいいはずだし、お金を使わずに楽しんでもいいはずだ。
 

また、別の視点から考えてみよう。

時給1000円のアルバイトをする」と、1時間で1000円お金が増える。
これは、言い換えると「自分の1時間を1000円で売っている」ということになる。

つまり、ある意味、時間はお金とも言える。

英語では、時間もお金も同じ「cost/コスト」を使って表現するように、「時間がかかる」ということと「お金がかかる」ということは本質的に同じことだ。

時間を節約するために、お金を使う」というのは(例えば電車に乗る..車で移動する..など)時間とお金が経済的には本質的に同じものだという事の、一番分かりやすい例だと言える。

にもかかわらず、なぜか世間では「お金を使って、楽しむために時間を使う」事が当たり前だと思われている。

「消費で時間を使う」ことは、お金が減って、時間も減るので、2重で損している(ってことは相手が一番得をしている)という事を忘れてはいけない。