「お金を増やす」と一言で表しても、実はお金を貯める方法も3つある。
お金を増やす、お金を稼ぐ、お金を貯める、それぞれ微妙にニュアンスが違うが、ここではあまり細かく区別せずに書いていく。
その3つの方法とは…
・人や会社に与えられた仕事をして働く(=自分の時間、労働力の対価として)お金を貰う。
・自分の仕事をして働く(=自分の物やサービスを売って)お金を貰う。
・お金を使って、お金を増やす。
まず最もポピュラーな方法で、誰にでもできる方法の解説から。
人や会社に与えられた仕事をして働く
完全にゼロからお金を稼ぐ場合は、この方法以外はとても難しい。
バイト、就職(サラリーマン)などはほとんどがこれになる。
人や会社から、この仕事をやってね、この作業をしてね、と言われる事をやり、お金を貰う。
その仕事や作業は、自分の嫌なことかもしれないし、自分にとっては全く意味がないと思えるような事かもしれない。
人や会社が「やってね」と言っていることなので、自分にとっては意味がない作業でも、会社にとっては意味がある。
自分が一生歩かない道を作る仕事だとしたら、しんどい仕事をしたのに自分が移動するのには全然恩恵がない。
でも、会社や国からすれば、その道路には意味があるので、仕事をしてくれた人にお金を払う。
いずれにしても、完全にゼロからお金を増やしていく段階では、ほとんどこの「人や会社に与えられた仕事をして働く」方法しかない。
自分の仕事をして働く
インターネットの普及や、世の中の多様性が増えたことによって、このパターンも誰でもチャレンジできるようになってきた。
自分で何かを仕入れて売る。
自分が得意なサービスを人のためにして、その代わりにお金を貰う(=自分のサービスを売る)。
自分で何かを作って売る。
などなど…
先ほどの「人や会社に与えられた仕事をして働く」と大きく違うのは「元手が必要」な場合が多いことだ。
何かを仕入れて売るならば、仕入れるためのお金が必要になる。
サービスを売る場合も、サービスをするための道具を揃えたり、必要な資格やスキルを取るために「投資」が必要な場合が多い。
自分で何かを作る場合も、(例えばYoutuberなど)カメラが必要、PCが必要など、いずれにしてもそれなりの準備が必要になる。
「人や会社に与えられた仕事をして働く」では、道具や手順は会社が用意してくれているので、言われた作業をこなせば、とりあえずOKという点が大きな違いだ。
なお、普通のサラリーマンや公務員は、会社で副業が禁止されている場合もある。
お金を使って、お金を増やす
この方法で一番ポピュラーなものが銀行預金だ。
銀行にお金を預けておくと、金利がもらえてお金が増えていく。
今日本では1年間の金利が0.1%未満だ、100万円預けておけば1年後には100万1000円になる。
「人や会社に与えられた仕事をして働く」「自分の仕事をして働く」との大きな違いは、この2つの方法が、額でお金が増えていくのに対し、
「お金を使って、お金を増やす」場合はパーセンテージでお金が増えていく点だ。
貯金で考えた場合は、0.1%なので、大したことはないが、例えば株式投資で考えた場合は、大きく違ってくる。
仮に3%とすると、
100万円投資した人は1年で3万円増える。
1億円投資した人は1年で300万円増える。
3万円では、1回旅行に行ってしまえばお終い。
3万円稼ごうと思ったら、1週間きっちりバイトすれば、割と簡単に可能だ。
でも300万円となると、話は全然違ってくる。
1年間きっちりバイトしても300万円稼ぐことはほとんど不可能だ。
「お金を使って、お金を増やす」には、まず投資するお金が結構たくさんないと、あまり意味がない方法だと言える。
副業と違って、普通のサラリーマンや公務員でも全然禁止されていないので、投資するお金があれば誰でもできる。
ちなみに、借金とは
お金を増やす方法ではないが、
「お金を使って、お金を増やす」方法の逆が、「お金を借りて、お金を減らす」方法、借金(ローン)だ。
イメージでは、例えば自動車ローンで100万円借りたとすると、毎月5万円ずつ返済していくなら、返すお金の合計は105万円ぐらいになる。
100万円現金で買う人に比べると、結果的に自分のお金は5万円少なくなってしまう。
なお、借金の全てが悪いわけではない。
「借金をして、新しく工場を作ったので、今までの倍の量を生産できるようになった」など、借金のうまい使い方もある。